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そもそもレーザー治療とは? ~波長・出力・パルス幅から理解する美容レーザーの仕組み~

美容皮膚科では、

「シミ取りレーザー」
「医療脱毛レーザー」
「トーニング」
「光治療」

など、さまざまな治療が行われています。

しかし患者様からは、

「レーザーって全部同じじゃないの?」
「シミ取りレーザーと脱毛レーザーは何が違うの?」
「光治療はレーザーじゃないの?」

というご質問をいただくことがあります。

実はレーザー治療の効果を決める重要な要素として、

・波長
・出力
・パルス幅

という3つのポイントがあります。

今回は美容医療で使われるレーザーの基本と、当院で導入している機器について分かりやすく解説します。

レーザーとは?

レーザーとは、特定の波長を持った光を一点に集中させる技術です。

通常の光はさまざまな波長が混ざっていますが、レーザーは単一の波長で構成されているため、特定の組織だけを狙って治療することができます。

美容医療では主に、

・メラニン(シミや毛)
・ヘモグロビン(赤みや血管)
・水分(ほくろやいぼ)

などをターゲットとして利用しています。

レーザー治療で要素その①「波長」

波長とは光の種類を表すものです。

簡単に言うと、

「何に反応するレーザーなのか」

を決める要素です。

例えば、

694nm(ルビーレーザー)
→ メラニンへの吸収率が非常に高い

755nm(アレキサンドライトレーザー)
→ メラニンによく反応し脱毛にも有効

1064nm(Ndレーザー)
→ 皮膚深部まで到達しやすい

10600nm(CO₂レーザー)
→ 水分に強く吸収される

という特徴があります。

つまり波長が異なれば、治療できる症状も異なります。

レーザー治療で要素その②「出力」

出力とはレーザーエネルギーの強さです。

同じ波長のレーザーでも、

高出力で照射するのか

低出力で照射するのか

によって治療内容が変わります。

例えばQスイッチルビーレーザーでは、

高出力→ シミを一気に除去するシミ取りレーザー

低出力→ 肝斑に対するルビートーニング

として使用することができます。

レーザー治療で要素その③「パルス幅」

パルス幅とは、

レーザーを照射している時間

のことです。

例えば同じエネルギーでも、

・一瞬で強く当てる
・ゆっくり当てる

では皮膚への作用が異なります。

美容医療では主に、

・Qスイッチレーザー【ナノ秒(10億分の1秒)】

・ロングパルスレーザー【ミリ秒(1000分の1秒)】

が使われています。

Qスイッチレーザーはシミの色素を破壊することが得意で、ロングパルスレーザーは毛根や血管へ熱を届けることが得意です。

当院で導入している機器

〇GentleMax Pro Plus

GentleMax Pro Plusは2種類の波長を搭載したロングパルスレーザーです。

搭載波長

755nm(アレキサンドライトレーザー)

メラニンへの吸収率が高く、

・毛根が浅い部位の脱毛
・レーザーフェイシャル
・毛穴改善
・くすみ改善

などに用いられます。

当院で行っているレーザーフェイシャルもこの波長を使用しています。

・1064nm (Nd:YAGレーザー)

755nmより深部まで到達しやすく、

・毛根が深い部位の脱毛
・色黒肌の脱毛

などに応用されます。

〇Qスイッチルビーレーザー

波長

694nm

分類

Qスイッチレーザー

メラニンへの吸収率が非常に高いことが特徴です。

主な適応

・老人性色素斑
・そばかす
・ADM

また低出力で照射することで、肝斑に対するルビートーニングも行うことができます。

光治療(ノーリス)

ノーリスはレーザーではなくIPL(Intense Pulsed Light)と呼ばれる光治療機器です。

レーザーが単一波長であるのに対し、IPLは複数の波長を含んだ光を照射します。

そのため、

・シミ
・そばかす
・赤ら顔
・毛細血管拡張
・くすみ

など幅広い症状に対応できます。

特に、「シミも気になるけど赤みも気になる」という方に適した治療です。

CO₂レーザー(炭酸ガスレーザー)

波長

10600nm

分類

炭酸ガスレーザー

水分に非常に強く吸収されるため、組織を蒸散させることができます。

主な適応

・ほくろ
・脂漏性角化症(いぼ)

シミを薄くするレーザーではなく、

「できものを削り取るレーザー」

として使用されます。

まとめ

美容医療のレーザー治療は、

「どのレーザーが優れているか」ではなく、「どの症状に適したレーザーを選ぶか」が重要です。

その違いを決めるのが、

・波長(何に反応するか)
・出力(どれくらい強く当てるか)
・パルス幅(どのように熱を与えるか)

という3つの要素です。

当院では、

・GentleMax Pro Plus(755nm・1064nm)
・Qスイッチルビーレーザー(694nm)
・ノーリス(IPL)
・CO₂レーザー(10600nm)

を導入し、シミ・肝斑・赤み・脱毛・ほくろ治療など、お悩みに応じた治療をご提案しています。

「自分の症状にはどの治療が向いているのだろう?」という方は、お気軽にご相談ください!

統括部長 牧野莉央