「平均寿命」と「健康寿命」の差…そのギャップをどう埋める?
日本は世界でもトップクラスの長寿国ですが、 「平均寿命」と「健康寿命」には 約10年前後の差 があると言われています。
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できれば“元気に動ける期間”を長くしたい
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老化による不調を少しでも軽くしたい
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美容だけでなく、健康面も大切にしたい
そんな想いは、多くの患者さんが抱えている悩みです。
この記事では、第44回美容皮膚科学会にて東北大学大学院医学系研究科の宮田敏男教授にご講演いただいた PAI-1(プラスミノーゲンアクチベーターインヒビター)阻害の最新研究について、 美容医療の視点からやさしくまとめてみました。
PAI-1とは?
PAI-1は、体の中で「線溶系(血栓を溶かす仕組み)」を抑える働きを持つタンパク質です。 しかし近年の研究では、PAI-1が増えることで次のような影響が出ることが分かってきました。
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老化細胞が免疫から逃げやすくなる
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慢性炎症が続きやすくなる
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生活習慣病(糖尿病・動脈硬化)のリスクが上がる
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がん細胞が免疫を回避しやすくなる
つまり、PAI-1が過剰になると 「老化が進みやすい体」になってしまう可能性があるのです。
PAI-1阻害薬とは?東北大学が開発した新しい医療の可能性
東北大学の研究チームが開発を進めている PAI-1阻害薬 は、 PAI-1の働きを抑えることで、体の回復力や免疫の働きをサポートする可能性がある医薬品です。
臨床研究段階ではありますが、次のような効果が期待されています。
● 老化細胞の除去(セノリティクス作用)
老化細胞は周囲に炎症を広げ、肌や体の老化を進めます。 PAI-1阻害により、免疫細胞が老化細胞を除去しやすくなる可能性があります。
● 慢性炎症の改善
体の“くすぶった炎症”が軽減されることで、 肌の調子や体調の安定につながる可能性があります。
● 筋肉・骨・軟骨の再生サポート
加齢で低下する再生力を後押しする働きが示唆されています。
● 認知機能の保護・神経の安定
認知機能の維持に役立つ可能性があります。
● 血栓予防・脂質代謝の改善
血液の流れや代謝にも良い影響が期待されています。
PAI-1遺伝子と寿命の関係も明らかに
興味深い研究として、 PAI-1遺伝子を持たない人は、持つ人より約10年長生きする というデータが示されていました。
さらに、糖尿病や動脈硬化などの生活習慣病の発症率も低いことが報告されています。
「老化とPAI-1の関係」は、今まさに世界中で研究が進むホットな領域です。
美容皮膚科では、
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食事
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運動
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サプリメント
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スキンケア
などの生活習慣の改善を大切にしています。
しかし、これだけでは老化の根本にアプローチするのは難しいのが現実です。
そのため、 「老化細胞」「慢性炎症」「免疫」「再生力」 といった体の深い部分に働きかける研究は、美容医療にとっても大きな意味があります。
PAI-1阻害は、まさにその“根本アプローチ”の一つとして注目されつつあります。
美容医療は、 「見た目を整えるだけの医療」から “未来の健康を守る医療” へと進化しています。
院長 髙田健正
