「二の腕に小さなブツブツがある」
「肌がザラザラしていて半袖になるのが気になる」
「ニキビではないのに、なかなか治らない」
このようなお悩みはありませんか?
二の腕や太もも、お尻などにできる細かいブツブツは、「毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)」という皮膚の状態であることが多くあります。
痛みやかゆみはほとんどありませんが、見た目が気になり、「肌をきれいにしたい」とご相談される方が多い症状です。
今回は、毛孔性苔癬ができるメカニズムと、治療の選択肢であるピーリングについてご紹介します。
◎毛孔性苔癬とは?
毛孔性苔癬とは、毛穴の入り口に古い角質がたまり、小さなブツブツができる皮膚の状態です。
特に、
- 二の腕
- 太もも
- お尻
- 背中
などにできやすく、左右対称に現れることが特徴です。
思春期頃から目立ち始めることが多く、体質的な要素が関係すると考えられています。
◎なぜブツブツができるの?
私たちの肌は、一定の周期で古い角質が剥がれ落ち、新しい皮膚へと生まれ変わっています。これをターンオーバーといいます。
しかし、毛孔性苔癬では、このターンオーバーがうまくいかず、毛穴の出口に角質がたまりやすくなります。
すると毛穴に「角質の栓(角栓)」ができ、毛穴がふさがれてしまいます。
この角栓によって毛穴が少し盛り上がるため、触るとザラザラしたブツブツとして感じられるのです。
例えるなら、ストローの先に栓が詰まって少し膨らんでいるような状態です。
◎赤みがあるのはなぜ?
毛穴の中には毛が生えています。
角栓によって毛穴がふさがれると、毛が皮膚の中で刺激となり、周囲に軽い炎症が起こることがあります。
その結果、
- 赤いブツブツ
- 毛穴の周囲の赤み
- 色素沈着
が目立つことがあります。
「ニキビかな?」と思われることもありますが、毛孔性苔癬はニキビとは原因が異なります。
◎毛孔性苔癬は乾燥すると悪化しやすい
肌が乾燥すると、角質はさらに厚く硬くなります。
すると毛穴が詰まりやすくなり、ブツブツもより目立ちやすくなります。
そのため、毛孔性苔癬では治療だけでなく、
- 保湿をしっかり行うこと
- 肌をゴシゴシこすらないこと
も非常に大切です。
「ザラザラしているから」とタオルなどで強くこすると、かえって炎症や色素沈着を招くこともあるため注意が必要です。
◎ピーリングはなぜ効果があるの?
毛孔性苔癬の治療の一つがピーリングです。
ピーリングでは、サリチル酸やグリコール酸などの薬剤を使用し、肌表面の余分な角質をやさしく取り除きます。
毛穴をふさいでいる角質を少しずつ取り除くことで、
- 毛穴の詰まりが改善する
- 肌のザラつきが減る
- ターンオーバーが整う
- 肌がなめらかになる
といった効果が期待できます。
毛穴の出口が広がることで、毛も正常に生えやすくなり、炎症も起こりにくい環境へと改善していきます。
◎一度で治る治療ではありません
毛孔性苔癬は体質的な要素が大きく関係するため、一度の治療で完全になくなるものではありません。
ピーリングを継続することで少しずつ角質の状態を整え、ブツブツやザラつきを改善していく治療になります。
症状の程度にもよりますが、数週間ごとに複数回の治療を続けることで、肌の質感の変化を実感される方が多くいらっしゃいます。
また、ご自宅での保湿や角質ケアを組み合わせることで、より良い状態を維持しやすくなります。
◎まとめ
毛孔性苔癬は命に関わる病気ではありませんが、「半袖を着るのが恥ずかしい」「肌を見られたくない」と悩まれている方は少なくありません。
しかし、適切なスキンケアとピーリングを継続することで、肌の質感は改善が期待できます。
当院では、肌の状態や赤みの程度、乾燥の有無などを丁寧に診察し、一人ひとりに適した治療プランをご提案しています。
二の腕や太もものブツブツでお悩みの方は、お一人で悩まずお気軽にご相談ください。一緒に、なめらかで自信の持てる肌を目指していきましょう。
統括部長 牧野莉央
