晴れた日に布団を干すと、ふわっといい匂いがする理由
天気の良い日に布団を干すと、ふわっとした“めっちゃええ匂い”がしますよね。実は紫外線のある作用が影響しているのです。 また、一宮市でも昔ながらのクリニックで紫外線除菌ボックスを見かけたことがある方もいるかもしれません。
紫外線は
-
医療機器の除菌
-
食品工場の衛生管理
-
空調設備のカビ対策
など、実は私たちの生活の中で幅広く活躍しています。
一方で、美容皮膚科の領域では「光老化」という言葉があるように、紫外線は肌老化の大きな原因にもなります。(日焼けだけでなくシワ・タルミ・毛穴の原因に)
この記事では、 紫外線の殺菌効果のエビデンスと 美容皮膚科として知っておきたい光老化の知識をまとめました。
紫外線はどこで使われている?身近な“UV殺菌”の例
紫外線の中でも UV-C(254 nm) は強い殺菌作用を持ち、医療・食品・空調など多くの分野で利用されています。
● 医療
-
クリニックのスリッパ除菌ボックス
-
病室の空気清浄システム(UV-C搭載)
● 食品工場
-
ベルトコンベアの表面殺菌
-
飲料水の殺菌(塩素を使わない方法として普及)
● 空調・ビル管理
-
エアコン内部のカビ対策
-
空気循環ダクトの殺菌
これらはすべて、UV-Cの「DNAを損傷させる作用」を利用した殺菌技術です。
細菌やウイルスはどれくらいの紫外線で不活化できる?
実際の照射量は「mJ/cm²」で表されます。
-
大腸菌(E. coli):約 6 mJ/cm² Chang et al., Water Research, 1985
-
黄色ブドウ球菌(S. aureus):約 10 mJ/cm² Kowalski W. Ultraviolet Germicidal Irradiation Handbook, 2009
-
インフルエンザウイルス:3–5 mJ/cm² Tseng & Li, J Occup Environ Hyg, 2007
-
アデノウイルス(UV耐性が高い):40–60 mJ/cm² Gerba et al., Appl Environ Microbiol, 2002
mJ/cm²と言われてもイメージしづらいので、生活のエネルギーに例えてみます。
インフルエンザウイルスなら 3–5 mJ/cm²。 つまり、LEDを「数回チカッ」と光らせるくらいの、とても小さなエネルギーで不活化できるというイメージです。
紫外線の種類(UV-A / UV-B / UV-C)と肌への影響
紫外線は波長によって3種類に分けられます。
● UV-A(320–400 nm)
-
地上に届く紫外線の約95%
-
真皮まで到達 しわ・たるみの原因(光老化)
● UV-B(280–320 nm)
-
地上に届く紫外線の約5%
-
表皮に作用 日焼け・シミの原因
● UV-C(100–280 nm)
-
強い殺菌作用
-
地上にはほぼ届かない(オゾン層で吸収)
美容皮膚科で問題になるのは UV-AとUV-B です。
● 光老化のエビデンス
-
肌老化の約80%は紫外線による光老化 Gilchrest BA, Dermatol Nurs, 1996
-
紫外線がコラーゲン分解酵素を増加させ、しわ・たるみを進行 Fisher GJ et al., Arch Dermatol, 2002
布団の“いい匂い”はなんですのん?
布団の匂いは、 繊維に含まれる脂質が太陽光で分解されて生じる ヘキサナール(青葉のような香り) が主成分(Nakamura et al., J Oleo Sci, 2016)
らしいです。昔母親に細菌が死滅した匂いと教わりました。
ちょっとちゃうやん、オカン。
美容皮膚科でできる光老化ケア(当院の特徴)
適切な外用薬やレーザー治療で肌の健康を守ることは可能です。
● 当院の光老化ケア
-
レーザーフェイシャル
-
ノーリス
-
ダーマペン
-
エンビロン
肌を守る方法は、美容皮膚科でご相談いただけます。 気になる方は、一宮スキンケアクリニックへお気軽にどうぞ。
院長 髙田健正
