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イソトレチノイン(アクネトレント)とは?重症ニキビへの効果・副作用・注意点を解説!

「ニキビ治療を続けているのになかなか改善しない」「何度もニキビを繰り返してしまう」とお悩みではありませんか?

そのような重症・難治性ニキビの治療選択肢の一つに、イソトレチノイン(アクネトレント)という飲み薬があります。

高い効果が期待できる一方で、副作用や服用にあたっての注意点も多い薬です。今回は、イソトレチノインの効果や飲み方、安全に治療を受けるために知っておきたいポイントを解説します。

※イソトレチノインは日本では未承認薬であり、医師の判断と管理のもとで使用する薬です。

1.イソトレチノインとは?

イソトレチノインは、ビタミンA誘導体の内服薬です。欧米では30年以上前から重症ニキビの治療に使用されてきました。

一般的なニキビ治療では、抗菌薬や外用薬などによって炎症を抑えたり、ニキビの原因菌に作用したりします。一方、イソトレチノインは皮脂腺を小さくし、皮脂の分泌量を大幅に減らすことで、毛穴が詰まりにくい状態へ導きます。

ニキビができる原因に働きかける治療であり、ほかの治療で十分な改善が得られなかった方に効果が期待できます。

2.どのようなニキビが対象?

主な対象は、抗菌薬や外用薬などで改善しない重症のニキビです。軽症から中等症のニキビでは、まず通常の保険診療による治療を優先します。

治療期間は一般的に4〜6か月程度です。投与量や期間は、体格や副作用の状況などを考慮して医師が調整します。

ただし、18歳未満の方や、特定の持病・アレルギーがある方、併用薬によっては治療を受けられない場合があります。治療前に、既往歴や服用中の薬、サプリメントなどを必ず医師に伝えましょう。

3.飲み方と治療中の検査

服用方法は医師の指示に従ってください。スライドで紹介している服用方法は、1日1回、食後です。脂質を含む食事と一緒に服用すると吸収されやすく、空腹時は吸収率が低下するため注意が必要です。

また、治療中は定期的な採血が必要です。肝機能障害や中性脂肪の上昇などが起きていないかを確認し、安全性を確かめながら治療を進めます。

4.知っておきたい副作用

比較的よくみられる副作用は、皮膚や粘膜の乾燥です。

  • 唇の乾燥やひび割れ

  • 全身の皮膚の乾燥

  • 鼻血

  • 目の乾燥やコンタクトレンズの装着困難

保湿剤やリップクリーム、必要に応じた目薬などでケアすることが大切です。また、治療開始後1〜4週間ほどは、一時的にニキビが悪化することがあります。

そのほか、頭痛や視力の異常、気分の落ち込みなどの副作用も報告されています。いつもと違う症状が現れた場合は、自己判断で服用を続けず、早めに医師へ相談してください。

5.妊娠・避妊に関する重要な注意点

特に重要なのが、胎児への重大な影響(催奇形性)です。妊娠中は絶対に服用できません。

妊娠する可能性のある方は、服用前・服用中・服用終了後の避妊について、医師の指示を厳守する必要があります。スライドでは、女性は服用前1か月から中止後3か月まで、男性は服用中および終了後1か月の避妊が示されています。献血も服用終了後1か月間は禁止されています。

6.スキンケアと美容施術の注意点

服用中は肌が乾燥し、刺激に敏感になりやすいため、低刺激の洗顔、十分な保湿、リップクリーム、日焼け止めを心がけましょう。レチノールやピーリング剤など、刺激の強い化粧品は控えることが推奨されます。

また、ダーマペン、フラクショナルレーザー、CO₂レーザー、ピコレーザー、IPL、ケミカルピーリング、医療脱毛などの施術は、スライドでは内服終了後1か月まで避けるよう案内しています。再開時期は肌の状態を確認して判断します。

☆まとめ

イソトレチノインは、通常の治療で改善しにくい重症ニキビに効果が期待できる一方、乾燥をはじめとする副作用や、妊娠に関する重大な注意点がある薬です。

安全に治療を進めるためには、定期的な診察や採血を受け、医師の管理のもとで服用することが欠かせません。ニキビが長期間改善せずお悩みの方は、治療の適応について医師にご相談ください。

統括部長 牧野莉央